【12月号】二次健診はお済ですか?~脂質編~

インフルエンザなどの感染症が猛威を振るっている今日この頃、皆さんご体調はいかがでしょうか?
寒くなり、感染症も流行る冬場はついつい家から出たくなくなってしまいますね。運動量が減り、生活習慣が乱れている方も多いのではないでしょうか?

脂質って?

コレステロールや中性脂肪などをまとめて脂質と言います。脂質異常症は生活習慣病のひとつです。
脂質=油と連想しがちですが、揚げ物などの脂の強い食べ物だけでなく運動不足やアルコール、糖質、喫煙、ストレスなども脂質を上げる原因と言われています。また、気を付けているのにひっかかってしまう方の中には遺伝的に上がりやすい体質の方もいます。
健康診断などで主に検査する項目は、HDL(善玉コレステロール)・LDL(悪玉コレステロール)・中性脂肪・総コレステロール・non-HDL(善玉以外のコレステロール)など検査します。
脂質の基準値は以下の通りです。

総コレステロール
130~219㎎/㎗

LDLコレステロール
70~139㎎/㎗

HDLコレステロール
40~86㎎/㎗

中性脂肪
35~149㎎/㎗

non‐HDLコレステロール
90~149㎎/㎗

コレステロールは、髪や肌を滑らかにし、細胞膜やホルモン、胆汁生成に必要不可欠なものです。LDLはコレステロールを肝臓から血管を通り全身に運ぶ役割があり、HDLは余ったコレステロールを血管から肝臓に戻す役割があります。この二役のバランスが崩れると病気を引き起こす原因になります。中性脂肪は、エネルギーとして使われたり、体温を一定に保つのに必要になります。

脂質異常症はどんな病気?

高血圧同様に脂質異常症自体は無症状で進行していきます。善玉コレステロール以外のコレステロールは、血管内にこびりつき動脈硬化を起こしたり、血管を細くさせたり(狭窄)、詰まらせたり(梗塞)します。それと同時に血管を脆くしてしまうため血管が破れる(出血)原因にもなります。中性脂肪が高いと膵炎や脂肪肝などを引き起こすため、癌のリスクを上げてしまいます。
血管の場所によって脳梗塞・心筋梗塞・肺梗塞・脳出血・くも膜下出血・狭心症など様々の合併症を起こす可能性があります。

予防のための二次健診

健診結果で脂質が指摘された場合は、生活習慣の改善をし3か月後の受診をお勧めします。それは、脂質異常症も生活習慣病の一つであるため生活改善で数値が下がる可能性があるからです。生活改善をしたけど高値が続く場合やその他の疾患を併発している場合などは服薬が開始される場合があります。脂質異常症は自覚症状がないため、運動習慣など生活改善をしながら血液検査などで経過を見ていきましょう。
その他にも脂肪肝や動脈硬化などの合併症の有無を確認するには、エコーなどの追加検査が必要になります。かかりつけの医師と相談しながら適宜行っていくと安心ですね。

最後に

自覚症状がないとついつい病院受診を忘れてしまいがちですが、急な合併症を起こす可能性もあるため二次健診をお勧めします。病院に行ったけど「これぐらい大丈夫」と言われた経験がある方もいると思います。だからと言って完全に安心ということではありません。同じ生活を送っていればどんどん悪化する可能性はあります。「大丈夫ならいいか」ではなくこれ以上悪化しないために改善をしていきましょう。当院でも脂質異常症に対し治療・経過をみることが可能です。合わせてエコーなどの追加検査もすることができます。脂質が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。