【2月号】女性のがんについて

まだまだ寒い日が続いていますが、ご体調お変わりなく過ごされていますか?
2月にはロゼシアターで女性のがんについて市民公開講座があります。そこで、今月は女性のがんについてお話ししてみたいと思います。

女性特有のがん

女性特有のがんと言えば、「乳がん」「子宮体がん」「子宮頸がん」「卵巣がん」です(胸部は男性にもある部位のため稀に男性乳がんを発症する方もいらっしゃいます)。

=乳がん=
乳がんの好発年齢は40歳以降と言われています。20歳代でも80歳代でもなる病気のため何歳なら大丈夫という保証はありません。ホルモンの影響や遺伝性、生活習慣からなど原因は様々です。
健診では、マンモグラフィや乳腺エコーでの検査が一般的です。マンモグラフィはレントゲン、乳腺エコーは超音波検査と検査方法が違うため得意分野(見えやすい所見)も異なります。
体形や年齢などによっても向いてる検査が異なるため自分に合った検診を受けられることをお勧めします。もし、ご家族に乳がんや前立腺がんの方が多くいらっしゃる場合は、遺伝性の可能性もあるためお若いうちから検診を受けることをお勧めします(男性の方も遺伝性の前立腺がんや男性乳がんを発症する場合があるので注意が必要です)。
=子宮体がん=
子宮の本体ががんになる病気です。閉経後におりものに血が混じるなど不正出血で見つかることが多いです。
当院の健診では、子宮体部の細胞を採取して検査する「子宮体がん検査」は行っておりません。しかし、経腟エコーで子宮の内膜(赤ちゃんが着床する場所)が異常に厚くなっていないか確認することはできます。閉経後は子宮が小さくなり腸などに紛れてしまうため腹部のエコーでは見えにくいこともあります。また、人によっては後屈(背中側に子宮が傾いている)している方もいるためお腹からでは距離があり映りにくい場合もあります。しばらくエコーをしていない方や気になるおりものがある方は、ぜひ一度健診時に経腟エコー検査をしてみてください。不正出血がある場合は、お早めに婦人科をご受診し、子宮体がん検査を受けられることをお勧めします。
=子宮頸がん=
子宮入り口にできるがんです。HPVウイルスという性交渉で感染するウイルスの持続感染でがん化するため、20歳以降で性交渉の経験が一度でもある方は2年に1度は検査されることをお勧めします。
人によっては閉経後にがん化しやすい頸部が奥まった場所へ入ってしまう方もいるため検査時にお痛みを感じることがあります。目視だけではわからないためお痛みはありますが、定期的な検査をお勧めします。また、細胞の異形成を指摘された方は、HPVの感染の有無を確認していただくことが大切です。
性交渉後に出血しやすいという症状が出ることもありますが、基本的には無症状のため注意が必要です。
=卵巣がん=
卵巣にできるがんです。卵巣はホルモンバランスによっても腫れたり戻ったりすることがあります。卵巣がんは、45歳以降、閉経後が好発年齢と言われています。その他にも初経が早いなど様々なリスクを高める要因が考えられます。卵巣は大きくなっていても捻転(卵管がねじれること)しない限り痛みなどの症状はありません。下腹部の腫れなどで気づくころには進行してしまっていることもあります。
健診では、卵巣がん検診というものは行っておりません。経腟エコーで卵巣の状態を確認することはできますので、定期的にエコーで確認されることをおすすめします。

終わりに

女性のがんのリスクを高める要因は様々です。今回お話しさせていただいた内容だけでは物足りないことも・・・今回女性にとってとても素晴らしい市民講座が実施されますので、ぜひご参加いただければと思います。
家事や育児、仕事、介護など目まぐるしい日々の中、自分のことを後回しにしていませんか?年に1度の健診の時にだけでもご自身のお身体や心に目を向けてみてください。健診時に気になっている身体のこと、月経のことなどなんでもお話し下さい。必要な検査についてなど少しでも不安を拭えるようご協力いたします。