お知らせ
人間ドックにおける「検査項目見直し」のお知らせ
当健診センターではこれまで、人間ドックの基本検査項目に「腫瘍マーカー検査」「動脈硬化度検査」を含めておりましたが、令和8年度より基本項目から除外させていただくことになりました。
なぜ腫瘍マーカーを基本項目から外したのでしょうか?
腫瘍マーカーは、血液中の特定の物質を測定することで、がんの存在や治療経過の参考にする
検査です。しかし、現在の医学的な知見では、
・早期がんを確実に見つけられる検査ではない
・がんがなくても数値が上がることがある
・異常値が出ても精密検査で異常が見つからないこともある
という問題があります。
そのため、「がんの早期発見を目的とした一般的な健診検査」としては精度が十分とは言えないと
考えられています。実際に、日本の専門学会やがん検診の指針においても、腫瘍マーカーを単独で
がん検診に用いることは推奨されていません。
では、がんの早期発見には何が大切ですか?
がんの早期発見に有効とされているのは、
• 胃カメラ・大腸カメラ
• 便潜血検査
• 乳がん検診(マンモグラフィ、超音波)
• 子宮頸がん検診
• 胸部CTやレントゲン検査(対象に応じて)
など、部位ごとの専門的検査です。
腫瘍マーカーは無意味なのですか?
決して無意味ではありません。
腫瘍マーカーは、
• がんの治療後の経過観察
• すでにがんの診断を受けている方のモニタリング
• 特定のリスクが高い方の参考検査
などには有用な場合があります。
そのため、ご希望の方や医師が必要と判断した場合には、オプション検査としてお受けいただけます。
動脈硬化度検査(CABI、ABI)の廃止についてのお知らせ
当院ではこれまで、血管の硬さや下肢の血流状態を評価する血管進展度検査(CABI・ABI)を動脈硬化度をあらわす健診項目として実施してまいりました。
このたび当院では、「安心と調和のとれた健診・診療を目指す」という理念のもと、検査内容の見直しを行い、来年度より本検査を健診の標準項目から外すことといたしました。
理由といたしましては、
• 「動脈硬化」という概念が広範であり、単一の数値のみで健康状態を判断することが難しいこと
• 検査結果に対する特異的治療があるわけではなく、実際の管理は血圧・脂質・血糖・生活習慣の
総合的な改善が中心となること
• 心血管リスクの評価は、問診や血液検査などを含めた総合的判断がより重要である
などを総合的に検討した結果です。
なお、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの既往がある方や、医師が必要と判断した場合には、個別にて必要な検査など引き続きご案内いたします。
ふじの町クリニック・健診センターでは今後も、医学的根拠に基づき、受診者の皆さまにとって本当に意義のある健診・診療を提供するよう努力してまいります。
何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
